Interview03インタビュー
- 化成品第二研究室
- 岡田 隼輔Shunsuke Okada
- 2023年入社
- 01 Reasons 入社の決め手
- 応用化学を専攻し、就活では化学メーカーや製薬メーカーのインターンシップに積極的に参加。なかでも丸善石油化学の“社員同士の距離が近くコミュニケーションを大切にする社風”に魅力を感じた。
- 02 Career step キャリアステップ
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2023年:入社/芳香族製造課(実習)
2023年:化成品第二研究室
- My job 現在の仕事内容 03
- 塗料やインキなど原料として使用されるビニルエーテルの新しい用途開発を担当。ラボでの実験等に加え、評価データの公表なども担当している。
Chapter 01 新しい可能性を検証する。
- コミュニケーションを大切にする点に魅力を感じたそうですが、実際に入社してその点はどう感じていますか?
- 聞いていた通り、コミュニケーションが非常に活発な職場です。研究職と聞くと黙々と仕事をするイメージを持つ方も多いかもしれませんが、当社の場合は“人と人とのつながり”や“信頼関係”を大切にしていると感じます。上司や先輩もフランクに声をかけてくれますし、何か困ったことがあればすぐに助けてくれるのでとても働きやすいですし、何より雰囲気が良いです。
- 現在は、既存製品の用途開発に携わっているそうですね。
- 主に塗料やインキ、コーティング剤などの用途で使用されるビニルエーテルという製品になるのですが、これを別の用途で使用することができないかを実験し、データをもとに検証作業を行っています。具体的には接着剤などへの応用を検討しているのですが、ビニルエーテルは性質上粘性が低く、流動性が高いのが特徴です。この高い流動性により製造工程では扱いやすい一方で、粘性が低いため接着剤としての性能が得にくく、これまで用途が限られていました。そこで、粘性を高めるための新たな技術を取り入れ、粘度の向上に成功。現在は、その変化のメカニズムを詳細に解明している最中です。
Chapter 02
周囲と協力し、
課題を乗り越えていく。
- メカニズムの解明こそが、研究者の醍醐味ですよね。
- 立場によっては、メカニズムは二の次というケースも多々あるのですが、私の立場としては“新しい可能性をいかに多く発見するか”がミッションになるので、一つひとつの現象に対して丁寧に接することを心がけています。メカニズムを解明することができれば、他の製品や技術にも応用できる可能性や見地が広がっていく。まさに応用化学の分野になりますが、新しい芽を発見し、紡いでいく過程が醍醐味ですし、この仕事の一番のやりがいだと思います。
- 1年目のときにも、やりがいを実感した案件があったそうですね。
- 塗料の原料となる製品のコストダウンに向けて、検証から工業化まで実施した案件になります。製造するために使用していた原料を別の原料に切り替えるものだったのですが、実験を重ねながら徐々にスケールアップを行い、最終的には大きな工場での稼働を実現することができました。年間数千万円のコスト削減を実現することができたため、その成果は非常に大きいものだったと思います。工業化の過程では想定通りにいかないことも多く、難しさを痛感しましたが、周囲の仲間や上司と意見を交わしながら一つひとつの課題を乗り越え、最終的に成果へとつなげることができました。困難な状況でもチームで粘り強く挑戦しつづける姿勢に、あらためて当社らしさを感じました。
Chapter 03
研究者の好奇心を刺激し、
挑戦を後押ししてくれる。
- 新しい事業創出に向けたプロジェクトにも参加されているそうですね。
- 「〇〇横断活動」という有志のプロジェクトになります。この活動では、部署の垣根を越えて多様なメンバーが集まり、本格的な議論と検証が日々なされています。新規事業の創出という成果そのものに関われることに加え、さまざまな分野の知見に触れ、自分自身の視野を広げることができるため、非常に充実しています。日常の業務に加え、こうしたプロジェクトなどを通じて新しい発見や現象に出会えるのは、研究者にとってこの上ない環境だと思いますし、当社の魅力の一つだと感じます。
- 若手が主体的に活躍できる環境なんですね。
- その通りですね。先ほどお話ししたビニルエーテルの用途開発も、もともとは私自身が起案し、取り組んだ案件になります。すでに既存の大きな商流を持つため、喫緊で何かテコ入れする必要があったかと言われれば、必ずしもそうではなかったかもしれませんが、“可能性があるにも関わらず取り組まないのはもったない”と思い、手を挙げました。そうした意味では、若手社員の意見にも丁寧に耳を傾け、挑戦を後押ししてくれる環境は非常に恵まれていると思います。
- Challenge これから挑戦したいこと 04
- 質の高いデータや知見を蓄積し、新事業の創出に貢献したいです。発見した技術を深堀し、メカニズムを明らかにすることはあらゆる可能性の有効な切り口になると考えているので、常に多角的な発想で業務に取り組み、いずれは当社の新事業としてその立ち上げに貢献できればと思っています。個人的には、生物や製薬用途の材料について学んでいたので、そうした分野への挑戦に関心があります。
- 05 1 day schedule とある1日のスケジュール
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- 8:30
- 出社/メールと当日のタスクを確認
- 8:45
- Webメディアで業界のニュースをチェック
- 9:00
- 実験準備
- 10:00
- 実験開始
- 12:00
- 昼食
- 13:00
- 実験の委託先とミーティング
- 15:00
- データの整理・資料作成
- 17:10
- 退社
