Interview02インタビュー
- 化成品製造課
- 北谷 優樹Yuki Kitatani
- 2023年入社
- 01 Reasons 入社の決め手
- 学生時代に学んだ化学工学を活かしたいと思い、化学メーカーの生産技術職を志望。現場社員の人柄の良さや、一人ひとりが裁量を持って働けることに魅力を感じ、入社を決めた。
- 02 Career step キャリアステップ
-
2023年:入社/製造一部 エチレン製造一課(実習)
2025年:製造二部 化成品製造課
- My job 現在の仕事内容 03
- 丸善石油化学が世界No.1の生産能力を誇るメチルエチルケトンの製造装置における運転解析や改善などを担当。加えて、既存装置での新製品生産に向けた装置改造にも取り組んでいる。
Chapter 01
製品供給を左右する
重要な役割を担う。
- 現在はメチルエチルケトンの生産に関わっているそうですね。
- メチルエチルケトンは、エチレンを生産する過程で得られる副産物で、化粧品や塗料などのさまざまな製品の原料になります。その製造装置の運転解析や改善検討が主な業務です。装置運転中の温度や圧力、生産量、生産物の純度などの各パラメーターを観察し、異常がないかを点検しています。異常が見つかった場合は、直ちに原因を把握し、その改善に向けて作業を行います。日々の細かい調整と改善の積み重ねが、製品の品質や歩留り、コストを左右するため、当社にとっても重要な役割を担っていると感じています。
- 装置自体の改造なども実施されるんですよね?
- そうですね。製品の増産がわかりやすいですが、現在の配管だと細すぎるためどうしても生産量が限られてしまうといった場合に、全体の効率やエネルギー負荷を検討しながら、一部の配管を太くしたり、配管のルートを変更したりといった改造を行います。生産する製品が変わったときなども同様ですね。
Chapter 02
現場を見て、
一つひとつの作業と判断を積み重ねる。
- 加えて、新製品の生産に向けた装置の改造にも取り組んでいるそうで。
- もともとは化粧品の原料となるマルカゾールRという製品をつくるために、小さい装置を運転させていたのですが、増産を機に大型装置を建設しました。ただ、この大型装置の生産能力が予測よりも高くて、小さい装置を運転させる必要がなくなり。そこで、塗料などの原料となるメチルシクロヘキサンを生産することになりました。そこで、触媒の反応に関するテストや配管やポンプの大きさを調整するなどしています。
- もともと化学工学の知見を活かしたいとの思いで入社されたようですが、まさにそうした仕事に携われているわけですね。
- そうですね。化学プラントの設計や運転に携わりたいという思いが強かったので、叶ったかたちです。実際に仕事をするなかでやりがいに感じたのは、自ら実施した改善や改造などが製品の価格に反映されたり、利益に反映されるのを数字で目の当たりにできる点です。ただ、入社当初は当然ながら苦労もしました。はじめて化学プラントを見た時は、複雑すぎて何が何だかわかりませんでしたし(笑)。そんななかでも、当初から“現場を見る”ことを変わらず大切にしてきました。図面だけではわからないことも多いので、迷ったり悩んだりしたときは必ず現場を訪れ、実物を確認し、適切な判断を行うことを心がけています。特にこの仕事は安全が第一になるので、現場に立つ者の責任として、一つひとつの作業や判断を怠らないよう強い意志を持って取り組んでいます。
Chapter 03
毎日新しい発見と
学びがある。
- 幅広い業務に携われるという点ではいかがでしょうか?
- 今までお話しした通り、本当にいろんな業務に携われているので、裁量のある会社だと感じています。大学の同期で、同じく化学メーカーに就職している人たちも多いのですが、そうした人たちからの話を聞いた上でも、当社の職場環境は恵まれているなと感じます。ルーティンワークよりも自らで考えて仕事をする機会が多いのに加え、品質管理や営業など他部署のメンバーとも関わる機会が豊富です。そうした意味では、管轄している業務以外の知見も多く得られますし、学びの機会も多いです。
- 最後に、この仕事の面白さを教えてください。
- 製品も装置も“生き物”なのでとても奥が深く、毎日新しい発見があることですね。現場を見たり、改善などを通じて新しいやり方を試してみたりするなかで、うまくいくこともいかないこともありますが、すべてが学びになります。大きくて、複雑で、重要な仕事だからこそ、この仕事をもっともっと知りたいですし、いろんなことを学び、成長していきたいと思っています。

- Challenge これから挑戦したいこと 04
- まずは、現在行っている目の前の業務にしっかり取り組み、装置に関する知識やプロセス設計に関する知識を身につけていきたいです。この仕事は、“昨日より良い今日”を一つひとつ積み重ねていくことが大事なので、安全第一を心がけながら、日々を充実させていければと思っています。
- 05 1 day schedule とある1日のスケジュール
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- 8:30
- 出社/昨夜から今朝までの運転状況を確認
- 9:00
- 装置の運転計画に関するミーティング
- 11:00
- 工事担当者と現場確認・改造に関する打ち合わせ
- 12:00
- 昼食
- 13:00
- 装置改造案に関する検討
- 16:00
- 課内メンバーにて進捗確認ミーティング
- 17:00
- 運転状態の確認
- 18:00
- 退社
